2014年6月 6日 : 紀伊半島ツーリング4、友ヶ島・奈良 ( 5.旅行・遊び )

紀伊半島ツーリング 最終日(6/6)の話。(前日へ

なんとか天気が回復、無人島へ冒険の旅に出るのだ!

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6月6日(金)曇り

今日の予定は、友ヶ島を散策して奈良観光の後に四日市まで。
天気も回復してきたし、順風満帆と思いきや・・・。


少し早めに起床、外を見ると曇り空だ。
友ヶ島行きの船が出るのか電話確認するも、誰も出ない。

しょうが無いので出発し、R26のコンビニで朝食。
出航1時間前になったので誰か居るだろうと、再度電話したけど誰も出ない・・・。

嫌な予感がしたけど大きな遠回りじゃないので、本日欠航の看板撮影でも良いかと
加太港に向かって県道7を走る。

船着き場の駐車場に到着、出航する様だ。良かった〜。


加太港の駐車場、いちおう屋根があって安心

駐輪料金 200円を払って、ジャケットを脱いで靴を履き替え上陸準備を行う。

客は自分の他に中年夫婦だけかなと思いきや、15人ほどの年配団体が到着。
自然の島みたいな感じで、バスツアー等でも売り出してるっぽい。


船は120人乗り。水中翼船ではない普通の船で、友ヶ島まで20分

港の売店では、飲食物の他にアウトドア遊びグッズやマリン系グッズが売られてた。


銛が売ってた。50円差ならステンレスだと思うんだが(なりきり的に竹なのか!?)

予定通り、9:00に船は出航。

客室は上下2段になってて、シートが70席ほど並んでいる。
20名ほどなので、席はガラガラだ。

後ろのデッキでは、立って風を感じたり撮影したりする事が可能。
時速は60kmぐらい出てるのかな、そこそこ風が強い。


友ヶ島(虎島)の岸壁。削った岩は、和歌山城の石垣に使われてるらしい

しばらくして、船が島に到着。
加太港に比べて、こちらの桟橋は船が揺れまくる。防波堤の効果は大きいね。


9:00の便で上陸する人達。無人島だけに、何か事件が待っているのか!?

帰りの船は 11:30・13:30・16:30 の3便あるが、後の行程を考えると 11:30で帰りたい。
作成したモデルコースは2時間でギリギリなので、少し急ぎ足で歩く。

まずは、第二砲台に向けて東へ歩く。
海沿いの道を歩くと、レンガ造りの建物が見えてきた。


第二砲台。明治時代に作られたレンガ造りの砲台で、緑との一体感が良い

海の近くにある砲台で、雨風の直撃を受けるからか痛みが激しい。
内部へは立ち入り禁止となっており、外から写真を撮るだけ。


第二砲台。所々、崩れてるところがある

以前、ネットでラピュタ的な雰囲気としてまとめられてて興味を持ったが
蔦が絡む廃墟感が出てて良いと思った。

次に、近くの灯台へ。対岸の淡路島がよく見える。

側に第一砲台があるのだが、立ち入り禁止になってた。

少し歩いて、孝助松の側を通って西に向かって歩く。


自然がいっぱい、海岸の景色。正面が孝助松と言われてる大きな松

山道を歩き、海軍聴音所の方へ。なかなか空いてる。


森の道。散策路って感じで整備されてて歩きやすい

歩いてたら蛇が居て、まむし注意の看板が出てたり・・・。
(蛇は計2匹に遭遇したけど、後で調べたら シマヘビっぽい)

自然一杯なので、それなりに虫も多い。
どうしようも無いレベルじゃ無いが。

聴音所に到着。ここは、敵艦をスクリュー音を察知する海軍の施設だった模様。


海軍聴音所、外部。石を張った外壁と土を載せた屋根で偽装している


海軍聴音所、内部。壁がボロボロだが、建物はしっかりしてる感じ

小さな施設ですが、時間があれば見ておきたい所です。

次はメインの第三砲台に向かって移動、ちょっと遠い。

山道を歩いてると、目の前の木の枝にリスが!
カメラを構えた時には既に遅く、奥に入ってしまった。

たまに歩いてるとガサガサ鳴ってたけど、リスとかいるのね。
さすが自然の無人島。(鹿も見た。同様に写真は撮れなかったが)

10時半頃、この島のメイン遺跡である第三砲台に到着。
船着き場までの移動を考えると、30分ぐらいで見たいところ。

ここは、デスクリムゾン(ゲーム)のOPや、彼岸島(映画)のロケ地に使用されてる。


第三砲台。最も有名な箇所で弾薬庫エリアに通じる道

先に進むと、将校宿舎がある。


第三砲台。上にある砲台のターレット。水が溜まっている

壁に囲まれた場所で、敵が見えないのにどうやって撃つのか?と思ったが
設置されてるのは 28cm榴弾砲だった模様。

着弾観測する人が、確認後に角度修正を指示する感じだったんだろうか。


第三砲台、弾薬庫の内部。懐中電灯があると楽しい

弾薬庫の内部を、懐中電灯で照らしながら歩く。
歩くだけならiPhoneのLEDでも十分だが、色んな所を見ながら歩くなら懐中電灯必携。


第三砲台。天井には水滴が大量についてた


第三砲台。かなりボロボロの階段。


第三砲台。トンネル脇の狭い通路の上を見たら・・・・カマドウマの群れ

大量の虫にびっくりしたけど、特にライトを当てても動かなかったので良かった。
ザッと動いたら恐怖だっただろうな〜。

第三砲台の探索を終えて、隣の展望台へ。


展望台からの灯台と淡路島

出航まで35分ぐらいあるので、第五砲台を経由して船着き場まで移動。


宿泊施設?週末や夏期休暇期間とかだけ営業してる感じなのかな

10分ほど前に船着き場に到着。
13:30の船になったとき用に、おにぎりx2を買ってあったので食いながら待つ。

11:30の帰り便は、4人しか乗ってなかった。
他の人達は、もっとゆっくり散策するんだろな。

港に到着後、準備をして出発。
県道65からR26、泉南ICから阪和道に乗る。

大阪に入ったところで、岸和田SAが目に入ったので寄ることに。
13時ということで、昼食代わりに何か食べようかなと。


ちなみに、雨雲は友ヶ島にかかってた。11:30離島は大正解だった模様

まず、目に入った みかんソフトを食う。
暑い中、ほんのりミカン味で美味しい。

そして、大阪と言えば たこ焼き!
最初に探したときには見えなかったが、帰ろうと思ったときにのぼりを発見。


たこやき。外はもちっと堅くて、中はとろとろな感じ。美味い!

腹を満たしたので、高速道路に戻る。
松原JCTで西名阪に乗り替え、天理ICから名阪国道へ。

奈良奥山ドライブウェイを走るため、天理ICからR169が普通なのだが
混みそうなので福住ICで降りて、県道186から回り込む作戦。


あああ、通行止め・・・。作戦が裏目に出た

しょうが無いので、名阪国道を戻って天理ICで降りてR169を北上。
県道80からドライブウェイの入口に到着。


奈良奥山ドライブウェイ、一方通行だと!?

なんと尾根区間が一方通行で、通り抜けるには逆側から入らないとダメらしい。
そんなのアリかよ〜。(調査不足)

しょうが無いので東大寺/奈良公園を先に見て、それからドライブウェイという計画にした。
奈良公園の駐輪場にバイクを駐める。


奈良公園。修学旅行の中学生と、鹿おおすぎ

修学旅行生の多さに驚くが、自分も奈良に来るのは中学の修学旅行以来だったりする。
奈良公園から行ける世界遺産は、東大寺・興福寺・春日大社の3つ。

まずは、駐輪場から近い興福寺へ。


興福寺、東金堂と五重塔。とにかくデカイぞ!

戻って、東大寺の大仏殿に向かって歩く。
とにかく鹿が多い。こんなんだったっけか。

糞がそこらじゅうにあって、少し臭い。


東大寺大仏殿の前。学生が集合写真を撮りまくってた

大仏殿の大きさに圧倒される。


大仏。久しぶりに見た。特に感動は無いけど、人が多い

大仏殿内をぐるっと歩いて、右奥に人だかりがあるなと思って行くと
柱の穴を抜ける順番待ちをしてるみたいだ。


柱の穴を通って、記念撮影してる学生が多数。SNSに貼るんだろうか

大仏殿を出て、公園に戻る。

学生の時は貧乏性なので鹿せんべいを購入しなかったが、今回は買いますよ。

鹿に煎餅をあげるって、ここでしか出来ないアトラクションみたいなもの。
奈良公園に来たなら、やらなきゃダメだろうと思う。


鹿せんべい。10枚 150円、紙も食べれる様になってる(ゴミが出るもんね)

売店で煎餅を購入して写真を撮ってたら、既に鹿が数匹寄ってくる。
鹿の濡れた鼻や唾液が、背後から迫ってくる恐怖!


のそのそと寄ってくる、数匹の鹿に囲まれてしまう。こんなイメージ

逃げて体制を立て直し、急いで煎餅の包装を解く。
1枚づつ、均等に食べさせてあげた。もちろん、唾液攻撃は避けたぞ(笑)

春日大社も見たかったけど、もうすぐ16時と時間的に厳しいと思って諦め。
駐輪所に戻って一息つく。

準備をして出ようと思ったら、なんだかバイクが重たい。
もしや・・・と思ってタイヤを確認すると、後輪がぐったりと力ない感じで。


あああ、ネジが〜〜〜

チューブレスならガススタまで押していくんだけど、チューブタイヤなのでお手上げ状態。
(自転車と同じ構造なんだけど、強度が違うので専用工具&技術がないと厳しいと思う)

自力解決は不可なので、任意保険に付いてるロードサービスに電話する。
状況を伝えて、電話での返答を待つ。

15分ぐらいで連絡があり、レッカーをこちらに寄越した事と修理工場はドリーム奈良という話を聞く。
自力走行出来なくなった場合、帰りの旅費が出るサービスがあるので詳細を確認。

交通費は2万円まで、終電が無い場合のみ宿泊可だそうだ。
修理後のバイクは陸送となり、上限10万円とのこと。本州内なら上限を超えないらしい。

さっと奈良→幕張を調べると 新幹線で15000円ぐらい、終電は20時過ぎで余裕あり。
領収書必須と言うことなので、駅まではバスよりタクシーの方が良さそう。

電車で帰ると、帰りの高速代&ガソリン代が浮くぞ。


レッカーに乗せられていくCRF250L、わざわざ車用のデカイヤツに

ドリーム奈良ならホンダの正規代理店だろうし、今日中に修理完了するかも?と期待したけど
話をした結果、修理案件が詰まっててすぐに対応出来ないと言われてしまった。

しかも、場合によってはタイヤ交換をしないとダメとか脅された。

ネットで調べた感じだと、パンク1回でチューブ交換は多々あるみたい。
タイヤは10000km走ってるので交換時期が近いけど、換えるなら何時もの店が良いんだが。

突然旅が終わってしまったが、トラブルなのでどうしようも無い。
走行中にパンクして転倒とかに比べたら、停車中のパンク発覚で良かったとも思える。

強制帰宅が確定したので、まずは今夜の宿をキャンセル。
20時までキャンセル代不要の宿だったので助かった。嬉しい誤算。

そしてタクシーで近鉄奈良駅へ。
奈良から東京に行く場合は京都経由になるのだが、JRは単線区間があって遅いみたい。

近鉄奈良で特急を予約して、土産として奈良漬けを購入。
京都駅でも少し土産を買って、新幹線に乗り込む。

ロングツーリング用の荷物、手持ちだとめちゃ重い・・・。


新幹線で夕飯、1100円弁当&ビール

三島を過ぎたら雨が降ってきた。
晴天だった奈良と異なり、関東は大雨みたいだ。

東京駅と津田沼で乗り換えて幕張本郷に到着、雨脚は強い。
折りたたみ傘しかないけど、雨は弱くならなそうなので強行。

走行距離 159km

総走行距離 1603km

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まとめ&感想

最後に思わぬトラブルで終了となったが、とても充実した楽しいツーリングになった。
梅雨入り前の強行出発となったが、降られたのは2回&宿に向かうタイミングだったのも良かった。

紀伊半島は山が急な事による景観が素晴らしい反面、崖崩れによる工事や通行止めが多かった。


1週間で走った経路。いちおう、一周といえると思う。

以下に、自分が紀伊半島について思ったことをダラダラと記載。

○ 計画時
 メインとなる百名道&世界遺産を書き出し、それをなぞる様にコースを作成した。

 各日の走行距離は200km前後とし、ナビタイムで確認しているが、
 ここ数年の経験を経て、精度がかなり向上してる感じ。時間に余裕がある事が多かった。

 楽天トラベルで宿を探すのが難しく、市や村の観光案内経由がメインだった。
 そのため、素泊まり安宿がメインだが 2食付きの民宿が2つ入った。

○ 実際に走ってみて
・ガソリンスタンド
 特に困ることは無い感じ。幹線道路沿いの集落には、だいたいあった。
 ただし料金が高くて、給油時に1000円を超えることが多かった。

・コンビニ
 ローソンが最も多く、次いでサークルKって感じだった。やはり関西圏か。
 セブンイレブンは、あまり見かけなかった印象。

かかった費用は以下(土産代を省く)
・飲食:35000円(食事、飲物、おやつ、酒)
・宿泊:31000円(宿代)
・交通:17000円(高速道路、ガソリン)
・他 : 8000円(入館料、駐車場など)
計 91000円

帰りが自走だったら、+8000円ぐらいかかったかな。
食い過ぎだが、土産を入れて10万以下で想定通りかな。

次のロングツーリングは、山陰/山陽を予定。未開の地である山口・島根・鳥取が楽しみだ。


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