今年の兄弟登山は、八ヶ岳（全山縦走）へ。

コースは、観音平の網笠山から蓼科山まで3泊の行程。
天気予報が微妙だが、兄の休暇予定と合わせたので強行することに。

＝ ８／１４（木）＝
前日は甲府で前泊し、始発の松本行きで小淵沢駅へ。
6:45に駅で合流した（兄は小淵沢 道の駅で車中泊）

天気は曇、八ヶ岳はガスに覆われてて真っ白だったりする。
予報だと雨は15時ぐらいなので、少しは降られそうだ。

近くのローソンで昼食と水を買ってたら、雨が降ってきた。
は、はやいよ！

登山口の観音平まで移動した後、雨の様子を見つつ車中で30分ほど待機する。
そこそこ強く降ってるので、ここで中止も考える。

案１．登山を中止して富山（実家）へ行き、立山等に日帰り登山する
案２．とりあえず登って、雨が酷ければ途中（網笠山）でUターンもあり

宿の到着時間を考えると、決断のタイムリミットが迫る。
少し迷ったが、せっかく来たので案2として登ることに。

駐車場到着から1時間後に登山開始となったが
歩き出す頃には雨が弱くなってたのは、運が良かった。

小雨が降る森の中を歩く。雨具＋ザックカバーを装備

まず30分ほど歩いて展望台のはずが・・・しかし 30分歩いても着かない。
体力低下によるペースダウン？ それにしては、やけに疲れるのだが・・・。

頑張って歩くと、雲海という所に到着した。
道を間違えてるし！徒歩60分の所を40分で歩いたら、疲れるよそりゃ・・・。

晴れてれば景色が良いんだろうけど、真っ白で何も見えず。
少し休憩して、再度歩き出す。

山深い、苔が多い森。自然を満喫

網笠山への急登に入り、山頂の手前で昼食とする。
予定は頂上での昼食だが、雨天時の山頂は雨よけが無くて辛いのだ。

おにぎり中心、卵焼きとハムでタンパク質も補給（ゴミが少ない弁当）

網笠山、やっぱり真っ白。展望は全くなし

ここでUターンという日帰り案もあったが、雨が弱くなってるのと、
明日は降らなそうなので先に進むことにする。

網笠山を下って権現山に向かう途中にある山小屋、青年小屋で休憩。
室内に入ってホットコーヒー、酸っぱいぞキリマン系かな。

雨の場合、小屋で休めるのは大きい。

小屋を出て歩き出す。
権現山の登りに入ると、岩場が増えてくる。

鎖場。雨と言うこともあり、慎重に歩を進める

権現山の山頂に立つ兄。本日の最高所

20mの長ハシゴ。足場が鉄パイプで滑りやすく、ヒヤヒヤしつつ降りていく

出発が1時間ほど遅れた事もあって、16時過ぎに山小屋に到着。
体力不足が心配だったが、思ったよりも歩けて良かった。

何はともあれ、登山の無事を祝って乾杯！

夕飯はシーフードカレー、おかわりして2杯食う。
もちろん、ビールも欠かさない。

まだ18時過ぎだが、部屋に戻って横になったら寝てた・・・。

夜の月、明日は晴れると良いな

＝ ８／１５（金）＝

起床は4時半と早いが、睡眠時間は10時間以上と寝過ぎ・・・。

青空が見える、今日は展望が期待できそうだ！

朝食は5時、ご飯を2杯食ってパワー十分だ。
水場で水を汲んで準備運動をして、出発準備。

干しておいた登山グローブが無い、誰かが間違えて持って行った模様・・・。
ひどいぞ。名前を書いておくべきだったかも。

6時に出発、赤岳に向かって歩き出す。
基本的に岩場を進む。

登山道で かもしか に遭遇（最初、猪？と思った）

歩き出しは晴れていたのだが、だんだんガスが出てきた。
あ〜、展望が無くなっていく。

富士山！たまにパッと霧が晴れて景色が見える事がある

日が届かなくなり寒くなってきたので、雨具の上を着る。
（防寒着としてフリースも持参してる。軽くて暖かい）

赤岳山頂。今回登山の最高峰。もちろん、真っ白で展望は無いぞ

赤岳山頂山荘で休憩、冷えた体にホットココアが美味い。

少し歩いて、赤岳展望山荘を通過。
看板に 水洗トイレ・風呂・朝夕バイキングとあるが、ホントに山小屋か？って感じ。

岩尾根、ハシゴや鎖の道を進む。霧で展望は全く無い

横岳を過ぎると、めちゃ横風が強くなった。
台風の中を歩いてるような、強烈な風が。

腰を低くして歩き、なんとか硫黄岳山荘へ。
ここで昼食だ。

昼食は 牛丼＋うどん（各800円）

レトルトの牛丼が美味い！ そして、うどん普通（ラーメンの方が良かった模様）

あまりに風が強くて、小屋に引き返してくる人も。
無理しないのが登山の鉄則だしね。

強い風の中をしばらく歩いて硫黄岳、山を越えても風か変わらず。
樹林帯に入ったら、やっと風が弱くなった。

ここから、森の中を進む

夏沢峠から箕冠山、そして天狗岳へ向かう。

東天狗岳から西天狗岳まで40分でピストンできるのだが
行きたい兄とパスしたい俺とで意見が分かれた。

なので、俺は根石山荘で休憩後に時間差で出発して
東天狗岳で合流することにした。

小屋で休憩、ホットココアをいただく。
25分ほど休憩して出発。

西天狗（霧の中）と東天狗（案内板が見える）

東天狗の山頂に到着した後、2-3分で兄が戻ってきた。
良い連携だ(笑)

そこから、中山峠までは岩の多い森の道。
濡れた岩は滑りやすくて、歩きにくい。

中山峠から黒百合平までの木道、歩きやすい〜

小屋に到着。人気の宿らしく、人が沢山居る。
生ビールあるし！って事で、まずは乾杯。

今日の後半はペースが落ちてたことや、明日の天気も良くないことから
全山縦走を諦めて明日は下山することにした。
（明日が最もハードな行程だった事もあり、遂行が難しいと判断）

兄に携帯を借りて、明日の宿をキャンセルする。
Docomoのホームアンテナが置いてあり、Docomoだけ携帯が使えた。

夕飯はハンバーグ定食、一般的な感じかな

17:30の夕飯が終わり、布団に横になったらすぐ寝てた。
生ビール2杯が効いたのもあるかも。

＝ ８／１６（土）＝

夜中の2時頃から雨が降り出し、4時半でも降りまくりだった。

朝から雨、キャンプは撤収が大変そうだ

強い雨が降ったり、弱くなったりって感じで晴れそうに無い。

シンプルな山小屋の朝食、卵かけご飯が美味い

5時半に朝食を取り、雨具フル装備で6時半頃に出発した。
出発時にちょうど雨が弱くなってラッキーだった。

木道を歩いて中山峠に向かい、そこから中山へ。
ほぼ沢歩きの要領で、岩を飛びながら歩いて行く。

雨が大量に降ったので、川になってる登山道。苔の森が綺麗

盆地の様になってる箇所に来ると、池になっており
歩くのが大変な状況だ。

森は苔だらけで、屋久島にある白谷雲水峡（もののけ姫の森）にも負けてないかと。

霧に覆われた 麦草ヒュッテ。R299沿いにある

国道299を渡って、茶臼山を目指して歩く。
登山道は大きく変わらないが、土の割合が増えた様な。

茶臼山で昼食とする。
展望が無い山頂だけど、雨なのでその方が良い。

サバ塩弁当、めちゃ美味い。ちょいカレーもGood

さっと食事を済ませて、最後の登りとなる縞枯山へ向かう。
シャツが濡れてる事もあって、長時間止まると寒いのだ。

せっかくなので、北横岳にも行きたいという兄と意見が割れる。
ロープウェイ駅で俺は休憩してる間に、兄だけ登ることにした。

雨池峠からはロープウェイの散策路、バリアフリーの木道となる

足を上げなくても良い木道は足が軽い。
体力には多少余裕があったが、無理しない方が良いだろう。

凄い展望が待ってるなら頑張るけど、空は真っ白だし・・・。

ロープウェイ山頂駅に到着、兄は荷物を置いて北横山へ向かう。
俺は濡れた服を着替えて、喫茶店でビールを。

ゆっくりしてたら、いきなり土砂降りの雨が降ってきた。
ほぼ小雨の状態で歩けて、運が良かった感じ（兄は不運にも・・・）

兄が戻ってからロープウェイで降りて、バスで茅野駅へ。
茅野駅から小淵沢へローカル線で移動し、タクシーで観音平へ戻った。

その後、道の駅 小淵沢の隣にある温泉で風呂に入り、松本の洋食屋で夕飯を。
夜中の安房峠〜R41を走って富山（実家）に帰った。

コースタイム（参考）

・8/14
08:30 観音平（1570m）
11:50 網笠山（2524m）
12:20 青年小屋
14:50 権現山（2715m）
16:10 キレット小屋

・8/15
06:10 キレット小屋
07:50 赤岳（2899m）
09:40 三叉峰
10:00 横岳（2829m）
10:35 硫黄岳山荘
11:55 硫黄岳（2760m）
12:35 夏沢峠
13:25 根石山荘
14:25 東天狗岳（2640m）
15:30 黒百合ヒュッテ

・8/16
06:40 黒百合ヒュッテ
07:10 中山（2498m）
08:45 丸山（2329m）
09:40 麦草ヒュッテ
10:50 茶臼山（2384m）
11:50 縞枯山（2403m）
12:25 ロープウェイ山頂駅

前から行きたかった山、八ヶ岳へ。しかも全山縦走に挑戦。
体力不足が心配だったが、苦しくも何とか歩けた。

南から北上したが、山の感じが変わってくのが見れて面白かった（岩→土）
しかし、天候には全く恵まれず展望が無い状態の3日間は辛かった。

来年はどうするかなぁ、やっぱり 3000m級が良いかな。

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