2019年7月14日 : 苗場山登山 ( 5.旅行・遊び )

今年の兄弟登山の第一弾は、苗場山へ。

高層湿原のある苗場山は、前から登ってみたいと思ってた山だった。

1週間前に山小屋を予約した後も、天気予報は毎日の様に変化。
梅雨の真ん中ではあるが、半分ぐらいは降られなさそうなので決行を決めた。

6月はずっと雨の週末だったので、山を歩きたい欲求が溜まっていたのだ。

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7月13日(土)霧雨から曇り

7:48発の新幹線に乗るべく、7時過ぎに自宅を出発。
朝食を近所のセブンイレブンで調達して東京駅へ向かう。

上越新幹線は久しぶりの2階建て、廃止が決まっているので最後の乗車かも。
特にイベント日ではないのでガラガラだ。(2週ずれてたらフジロックだった)

1階の窓際に陣取って、朝食を食べつつ駅メモしながら越後湯沢へ。
高崎駅で乗ってきた兄と合流、母親が作った弁当を受け取る。

越後湯沢駅でトイレを済ませて、タクシーで登山口である和田小屋へ。
天気は重たい曇り空、山道に入るとガスがかかり霧雨な感じに。

タクシー代は、5800円ほどだった。
和田小屋でトイレを借りる。有料100円でした。

霧雨なので雨具は着用せず、ザックカバーだけ付けて登山開始。
最初はスキー場の脇を歩いて行く。


太った後ろ姿は、着ぐるみの様な丸さ

今朝まで降ってた事もあり、登山道は水だらけ。
それでも人気の苗場山、所々に木道や階段が整備されている。


水の流れる登山道。水没しないように注意しながら歩く

50分ほど歩いて、下の芝に到着した。
序盤は傾斜が緩いこともあり、ここで初めての休憩を取る。

去年の夏から体重が少し増えていて不安だったが、とりあえず問題無さそうだ。

そこから30分ほど歩いて中の芝に到着、雨が上がりベンチが乾き始めてた。


中の芝。霧が晴れて周りが見える様になってきた

11:38と良い時間なので、ここで昼食にする。
ベンチに腰掛けて、景色を見ながら弁当を食べる。


母親作の弁当。卵焼きが美味しい。鱒すしはコンビニで購入

昼食で35分ほど滞在し、荷物を軽くして出発する。


昼食後、霧が晴れて展望が少し。田代湖(人工湖)が見える

空が明るくなり、たまに日差しが差したりと良い感じだ。

歩き始めて10分ほどで上の芝に到着。休憩せずに先へ進む。
すぐに分岐になり、8合目の神楽ヶ峰に到着する。

ここから山頂まで70分、少し降りて登り返す。
あと一息だが、最後には急登があり最大の山場になる。

山道を降り始めたところにある水場に到着。
コップで2杯ほど飲むと、冷え冷えのミネラルウォーターな感じ。


雷清水。めちゃ美味しい湧き水

涼しかったので水が減っておらず、補給できないのは残念だった。

降りきったあたりは花畑になってて、花がちらほら咲いてた。
苗場山は少し前に雪解けしたそうなので、ピークは少し後なのかも。


ニッコウキスゲなど、多くの花が咲いていた

ここからが急登、つづら折りの道を上っていく。
休憩しながら一歩一歩、重たい体が恨めしい。

2回ほどの小休止を挟んで、なんとか山頂部の湿原に到着した。


山頂部の高層湿原に到着するも、ガスで真っ白・・・

今日の山場を超えて安心したが、真っ白な景色にガッカリ。
そう思って歩いていると、急に視界が開けていく。

日頃の行いが良いからか、めちゃミラクルだ。
この景色が見たかったんだよね。


ガスが晴れて展望が開けた。右奥の丘が山頂、正面奥が山小屋

登山道から山頂まで昼食込みで4時間未満、コースタイムより少し早いかな。

山頂で記念写真を撮影した後は、山小屋にチェックイン。
荷物を置いて着替えてから、テラスに出てビールで乾杯。

まだ明るいので、湿原の散策に出かける。
明日歩かない南東側のコースを歩く。


湿原の景色。写真を撮る兄と、奥にある山小屋

こっちの木道は平成29年に作った様で、白く新しい。
悪天候だからか人がおらず、高原を独り占め!(正確には二人)


花も咲きまくる。高原らしい景色を堪能


山頂には雪が残っていた。

携帯は圏外だったので特に使わず。
散策後は小屋に戻り、食堂で本を読みつつビールを飲む。

小屋の東側に展望台があり、そこだと携帯が使えたらしいのだが
看板があるのを見逃した。

夕飯はカレーだった。付け合わせに、ポテトサラダ・福神漬け・らっきょう。
容器が発泡スチロールなのは、水が貴重だからだろう。

お代わり無料なので、もう1杯。

夕飯後は疲れもあり 18時だけど横になったら就寝してた。
夜には苗場周辺のDVD鑑賞会をやってた様だが、布団の中に居た。

○ 今日の宿「苗場山自然体験交流センター」3食:9800円(税込)

従業員が少ない山小屋だったが、特に不便は無かった。
悪天候な事もあり、ゆったり過ごせた。

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7月14日(日)雨のち曇り

4時頃に目が覚めたので外に出てみたが、ガスと雨で真っ暗だった。
外の温度計は10度だった。思ったよりも暖かい。

朝食は最も早い時間で5時過ぎから。
普段は6時からみたいだが、客が多い日は早いみたいだ。


山小屋の朝食。精進料理風かも。筍と蓮根が美味しい

女性客が半数ぐらいと多かったからか、トイレの混雑が無く準備できて
予定よりも早い 6:15頃に小屋を出発する。

ガスで視界は無く、横殴りの風が雨を吹き付けてくる。
雨具装備で出発する。


高層湿原は視界無く、横殴りの雨が降る

濡れた木道を滑らないように慎重に歩く。
悪天候と言うこともあり、人は少ない。

木道を15分ほど歩くと苗場神社の小さな社があった。
その先は急な下りになってて、小さい雪渓があった。

赤倉山への道はマイナールートの様で、草が生えまくって居る。
道がしっかりしているのが救いか。

念のため、ここからは熊鈴をつけて歩く。


熊笹で道が隠れ、登山靴が濡れまくる

湿原が終わると、森の中を歩く。
晴天時は虫が多いルートの様だが、今日は雨なので虫は居ない。

けど、水たまりができてたりして歩きにくい。


原生林の様な森の中を歩いていく

昨日は問題なかったが、だんだんと登山靴に水が染みこんできた。
軽登山靴は軽量なのだが、皮を多用した登山靴に比べると防水性で劣る。
防水スプレーを怠ったのが問題という話も。

雨具のパンツがウエストぎりぎりで歩きにくく、倒木を超えるときに転倒したり。
雨天時の下り坂では滑りまくって、何度も尻餅をついた。


ガスが少し晴れて展望が。奥の谷間に赤湯温泉がある

小屋から2時間半で赤倉山の山頂に到着した。
雨と言うこともあるが、コースタイムから5分ほど遅れている。

ここからの急な下りが辛かった。
体重がある事もあり、土の地面が流れてしまうのだ。

ストックを1本出してみたのだが、やはりT型でないと下りは辛い。
結局、ストックを仕舞うことになった。

さらに何度も滑りながら山を下りていく。


急坂を降りる兄。濡れた土の登山道は辛い

下山中に雨は止んだが、濡れた地面は変わらず。
昌次新道との合流から先は、石が入った道になり歩きやすくなった。

砂利が入ると地面が固くなり、雨天時の歩きやすさが大きく違う事を体感。
雨天時にマイナールートだと厳しい事を実感した。

11:30過ぎに赤湯温泉に到着した。
元々の予定通りということで、コースタイムの45分遅れだった。

入浴料500円と、缶ビール500円を払って裏にある別館に荷物を置く。
少し歩くと川沿いに湯船がある。


遮る物が無い、川沿いにある露天風呂

風呂は赤茶色で鉄が入ってそうな感じ。
登山道から丸見えである。

とはいえ、客は自分たちだけなので人目を気にせず体を伸ばす。
疲れたからだに、めちゃ気持ちいい。

真ん中の敷居で温度が分かれており、手前は熱くて奥はぬるい。
最初はぬるい方に入り、最後に熱い湯に入る。

着替えは外なので、雨が上がって良かった。

風呂の後は昼食。
山小屋の弁当は、焼き鮭と卵焼きの弁当で美味しかった

雨具を仕舞ったり靴の水分を取ったりして出発準備に時間を取って
13:10に出発となった。本来の予定よりも40分遅い。

温泉を出て橋を渡ると、いきなりの急登200mで汗だくに。
ここで、今日初めて登山者に会った。温泉の宿泊客だと思う。

今日は登りは少ないのだが、下りで滑りまくって力を使ったこともあり
足の力が限界に近く登りはしんどい。

見返りの松からタクシーを呼べるので迷ったのだが、とりあえず歩くことにした。

温泉から90分ほど歩いて林道に到着した。
ここに、苗場プリンスまで2時間半という看板があった。

短縮ルートはアップダウンがきつそうだが、苗場プリンスまで林道を歩くなら行けそうだ。
今回の新装備、ダブルストックを出して林道を歩く。


林道は歩きやすい。ダブルストック本領発揮

15:08に小日橋に到着。赤湯温泉から2時間かかった。
GoogleMapでは、ここから苗場プリンスまで97分だそうだ。

ホテルから越後湯沢駅までのバスは17:10なので余裕だろう。
短縮ルートはアップダウンが大きいのでパスして林道を歩くことにする。


12日後のフジロックに向けて工事中

途中で何カ所かで工事をしており、日曜なので頑張るなと思ってたら
フジロックが月末にあるみたいだった。
まだ骨組みを組んでるので、遅れてる様に思える。

16:30に苗場プリンスホテルに到着した。

時間があるので喫茶店と思ったが、クレープ屋は閉店してた。
売店で土産を少し見ても特に欲しいものは無い。

自販機で飲み物だけ購入、少し高いリゾート価格!

バスを待ってると雨が降ってきた。
なかなかギリギリのタイミングだった模様。

越後湯沢駅で切符と土産を購入後、タクシー運転手オススメの居酒屋へ行くも予約で満席。
3件ほどダメで、空いてるジンギスカン屋に入る。


下山後のジンギスカン。ビールが美味い!

とにかくビールがキンキンに冷えてて美味しかった。
肉はラムロースやタンなどを食べたが、ラムステーキが美味しかった。

ほくほく線で帰る兄を見送った後、新幹線まで30分あった。
それならラーメンかなと調べて、駅前にあるニューラーメーンショップへ。


ネギ味噌ラーメン。濃厚味噌とごま油で和えたネギが美味い

20:25の新幹線で東京へ帰った。東京の雨はあがっていた。

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苗場山コースタイム(参考)
10:07 和田小屋(1380m)
10:58 下の芝(1680m)
11:38 中の芝(1880m)昼食 35分
12:42 神楽ヶ峰 (2030m)
13:59 苗場山 (2145m)

06:15 苗場山ヒュッテ (2145m)
06:30 苗場神社
08:49 赤倉山 (1983m)
11:30 赤湯温泉 (1060m)
15:08 小日橋
16:30 苗場プリンスホテル (900m)


1日目は楽々ルート。2日目は歩きすぎ(2日目の累計は誤差が大きく出てると思う)


今回は兄弟登山の夏山版でした。

雨天の下りに苦労したが、高層湿原の景色が見れたので良かったと思う。

今回は楽なコースだったんだが、体重が去年よりも少し増えており、
さらに1ヶ月ほど登山出来てなかったこともあって、特に2日目は苦労した。

いつも言ってるが、体重を減らさないとヤバいなあ。

次の兄弟登山は 8/31 立山の予定。
自分の登山の原点、雄山神社に参拝したいのだ。


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