2020年3月21日 : 常磐線と三陸鉄道の旅 ( 5.旅行・遊び )

去年の3月末にローカル線で長野と愛知の城めぐりに出かけたが、今年も電車旅がしたくなった。

それなら、ちょうど復活したばかりの常磐線と三陸鉄道の旅が良いんじゃ無いかと計画を作成する。

3/14に復活した仙台行きの常磐線に乗るなら、右窓側しかないだろう。
いわきの先、福島原発周辺の復興状況を自分の目で見たい。

そして、3/20に全線復旧予定の三陸鉄道は2013と2017の東北ツーリングで併走している。
復興した街の様子や、海の景色を楽しみたいと思う。

週初めに駅ネットで調べたら、常磐線の右窓側は全て予約で埋まっていた。
だけど、水曜~木曜と確認を続けてると空きが出たので席を確保した。

久しぶりの電車による遠出が楽しみだ。

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3月20日(金)曇りのち晴れ

8:00上野発の特急電車に乗るべく、新小岩を7時過ぎに出発する。
秋葉原で乗換えて上野に到着、まだ30分ほど時間がある。

何番線かなと電光掲示板を見ると、「ひたち3号 いわき行き」の表示が。

あれ?おかしいと思いながら歩いてると放送が流れ、常磐線は強風のためいわきまでとのこと。


マジかよ・・・。いわき行きとなった特急ひたち3号

いきなり予定が頓挫してしまった。
天気予報は見てたけど、天気図を見てなかったのが敗因か。

ここで選択肢は3つある。
いわきから磐越東線で郡山に抜けるか、新幹線で仙台へ行くか、旅行を中止にするか。

磐越東線だと、時間かかりすぎて仙台で観光する時間が無くなるだろう。
旅行中止は宿代がもったいないのと、翌日の三陸鉄道や八戸観光もあるし・・・。

という訳で、目に入った新幹線の当日発券列に並ぶ。
特急券の払い戻しと新幹線特急券の購入と思ってたが、払い戻し不可の窓口だった。

特急券はチケットレスだったので、ネットでキャンセル処理して 360円とられる。
窓口だと無料だったかもしれないが、今は時間が惜しい。

はやぶさのチケットを入手して東北新幹線を待つが、遅れが出ている模様。
ネットで運行情報を見ると、を見ると運行中止と出ていた。

はやぶさのチケット買うも東北新幹線が遅延してるようだ。
というか、運転見合わせとある・・・。

マジかよ・・・。

10分ほど遅れて上野駅に新幹線が到着、とりあえず乗り込む。
新幹線は20分遅れで出発した。

順調に走っていたが、白石蔵王付近で停車。ここで50分ほど止まる。
運行情報を見ると、架線に飛来物がひっかかり除去中とある。

結局、90分遅れで仙台駅に到着した。とはいえ、予定より90分ほど前倒しとなった。
(新幹線1時間半、常磐特急4時間半と3時間差あるため)

早く到着したので、予定より早く仙台を出る予定に変更する。
今はスマートフォンで簡単に経路検索できて、良い世の中になったと思う。

仙台駅の改札を抜けて地下鉄を目指す。
ずんだシェークの店があるけど、春の東北は肌寒いのでスルーする。


仙台地下鉄。所々に鉄道むすめの看板があった

JR仙台から数分ほど歩いて、仙台地下鉄の東西線ホームへ移動する。


車両的には東京と大差ないと思う。路線図はX(エックス)型

国際センターで降りて仙台城(青葉城)跡へ向かう。


国際センター駅前から。正面の台形の山が本丸

ここが城の最寄り駅なんだけど、城まで1kmほど距離がある。
何時ものことだが、平山城なので登る登る。


城の跡地は護国神社となっている

人は普段よりも少ないのかも知れないが、そこそこ来ていた。
新型コロナの影響だと思うが、中国人は見かけなかった。


仙台市街を一望。蛇行する広瀬川、良い場所に城がある


伊達政宗の銅像。天守閣が無いので、これがメインみたいなもの

本丸会館という土産屋に、ずんだ団子があったので思わず注文。
団子を食べながら少し休憩する。

2Fが資料館になっており700円とのこと。
ちょっと迷ったけど、なるべく地元にお金を落とそうという考えで寄る事にする。

城の資料館の定番で、刀や鎧の展示や城の全体像の模型などが展示してあった。
狭いのですぐに見終わる。目玉はシアターらしいけど、上映途中だったので見ずに出た。

次は瑞鳳殿に向かう。

直線距離800mなので歩いて行く予定だったが、Googleさんによると徒歩30分だそうだ。
山と川があって、回り込みが必要みたいだ。

ちょうど目の前がタクシー乗り場だったので、迷わずタクシーに乗り込む。
旅先は時間の価値が上がる考え。旅先にお金も落ちるし。


瑞鳳殿。伊達家の墓所

定番なのか、そこそこ観光客が来ていた。

仙台観光用のループバスがあるけど、駅に戻るには遠回りが必要そうなので
結局タクシーで駅まで向かう。

最後の観光予定地は、駅近くにあるAER展望テラス。
時間があるので寄れそうだ。


展望テラスから、松島方面の景色。もう少し早ければブルーインパルス観れたかも

仙台駅に戻って、昼食前に切符を買おうと窓口に向かうが東北本線が運行してない。
表示を見ると15時ぐらいに復旧との事だ。

現在13時過ぎで、13:51発の東北本線で移動を考えていた。
常磐線で考えていた最初の予定だと仙台駅 15:43発なので15時過ぎ復旧でもOKではある。

けど、大船渡まで3回乗り換えなので遅延したら詰む。(地方は本数が少ないため)
新幹線で一ノ関へ行って、そこから大船渡線で気仙沼に出るのが良さそうだ。

新幹線経路の場合は15時発でも間に合う様なので、とりあえず昼食とする。
仙台駅の中をぶらぶら、宮城の日本酒って店がガラガラだったので入る。


ランチのせり鍋つけそば&ビール、日本酒は一ノ蔵

宮城産の日本酒が多数飲める店で、50mlずつの飲み比べセットがあった。
けど、100mlぐらいは飲みたいと最初は一ノ蔵100mlを注文する。

一ノ蔵は社会人2年目に初出張で仙台に行った際に、気に入った酒だ。
宮城では定番な感じだと思う。外さない美味しさ。

次は陸前男山100ml、つまみとして笹かまと生むうの盛合せを注文。
生むうって蒲鉾とはんぺんの中間ぽいやつ。笹かまの方が味も歯ごたえも好きだな。

最後に乾坤一の熱燗を注文。ビールと日本酒280mlで、なかなかに飲み過ぎ。

最後に〆として、残しておいたランチの蕎麦とご飯を食べる。
うげ、蕎麦がボソボソだ。茹で上げから時間が経つと不味くなるので最初に食うべきだった。

1時間ほどのんびりして、列車の状況を再確認する。
復活予定が変わってないので、大船渡までの乗車券と一関までの新幹線特急券を購入する。

一ノ関で30分ほど時間があったので途中下車、駅前を歩くも何も無い。
ビールとつまみを購入して、気仙沼線へ乗り込む。

久しぶりの単線、もちろん気動車だ。
エンジン音と振動が常に車内に響き渡る。


イカの南部せんべい、椀子麦酒が美味しかった

山の中を延々と走って気仙沼に到着する。
そこでBRT(bus rapid transit)大船渡線になるのでバスへ乗換え。


BRT大船渡線、普通のバス。七割ぐらいは専用道を走る

時間は18時、既に周りは暗くなっている。
田舎の真っ暗な道をバスが走っていく。

途中、陸前高田の道の駅に寄る。奇跡の一本松モニュメントがあるところだ。
2013年に行ったとき、被災して壊れた道の駅は綺麗になってた。

大船渡の少し手前の交差点で、専用道に進入禁止の遮断機が故障で上がらなくなり
乗務員から「どなたか1名、手伝っていただけませんか」というアナウンスがあったり。

手動で上げてる間に通過すれば行ける?的なのがあるのかも。

19時過ぎに大船渡駅に到着した。
何時もなら居酒屋なんだが、昼と道中で飲み過ぎたので地元のラーメン屋へ。

ラージャンメンというのを注文する。
辛い中華炒めが乗ったラーメンで美味しかった。

ホテルにチェックイン、大浴場で汗を流す。
朝が早かった事もあって、早めに就寝した。

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○ 今日の宿「SUPER HOTEL」朝食つき:5900円(税込)

大浴場のあるビジネスホテル。建物が新しく、部屋も綺麗だった。
最上階で景色が良かったが、夜は風の音が大きかった。

ネット:WIFI

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3月21日(土)晴れときどき雨

6時に起床して朝風呂へ、大浴場のあるホテルは好き。

朝食は6:30から、数分前に到着すると20人ぐらい並んでた。

無料朝食にしては豪華で品数が多い感じ。
予約ページに焼きたてパンとあったけど、袋入りをトースターで焼く・・・。

7時過ぎにチェックアウトして、BRTまで少し時間があるので街をぶらつく。
震災後は高台に住居を移し、下は商業施設が並ぶ。


新しいモール的な感じの商業施設。隣には巨大な駐車場を備える

大船渡のBRT駅には10人ほどの人が。
ほぼ旅行者、三陸鉄道に乗るんだろう。


線路を舗装したバス専用道を走る。一般道との交差点には遮断機

盛駅に到着、三陸鉄道の盛駅へ。

切符を買おうと券売機にならぶも、券売機がお札を受け付けない。
窓口は、まだ営業前だ。

車内か降りるときに払うしか無いと諦めて、三陸鉄道のホームへ。
しばらくして車両が到着する。1両編成だ。


入ってきた車両。子供の絵がラッピングされている

もう1台接続して戻ってくるそうだ。

少し写真を撮ってから、乗車列に並ぶ。
5番目ぐらい。ワンマン前乗りなら右窓側が確保出来るだろう。


20人ぐらい並んでいただろうか。2両編成で出発

始発駅だからか車両のドアが全解放だったので、右側のボックス席は確保出来ず。
左側ボックス席か右側平シートで迷ったが、海が見たいので右側のシートを選択する。


車内の様子。空いてる

予定通り、8:05に盛駅を出発。
終点までの直通車両、4時間半の電車旅が始まる。


綾里駅の手前当たり。田舎を走る単線


つり革が木で出来てる。木材が違う様で、説明書きがある

リアス式海岸を走るだけに、トンネルが多い。


駅メモ初期キャラ、恋浜みろくの由来駅。鐘がある

ブラタモリで三陸やったときに、ここでホタテの浜焼きを食べてた。
今はシーズンオフなのでやってないみたいだが。


三陸。新しい防潮堤が完成している。裏手には更地が広がる

この辺を走ったのは7年前なので、かなり復興が進んでると感じた。
被災した廃ビルは撤去されており、工事中だった防潮堤が完成している。

商業施設は揃ってきた感じだが、住宅はまばらな感じは否めない。


駅を出て写真を撮る。無人駅だから出来る芸当

対向の車両が10分ほど遅れてる様だ。
久慈での乗り換え時間が24分あるが、乗り過ごすと2時間待ちなので笑えない。

5分ほど遅れて釜石に到着すると、少し降りてそこそこ乗ってくる。
JRのホームにはSL銀河の車両があった。

鵜住居。空き地が目立つ街に、ラグビーを実施したスタジアムが見えた。

8分遅れで宮古駅に到着、ここで1両切り離すとのこと。
客も大量に乗ってきて満席に。10人ほどが立ち乗りになった。

田老駅の先で、新駅工事中だった。新田老駅5/18開業とのこと。
駅メモのコンプリート、2ヶ月ほどで外れるのか・・・。

龍泉洞の最寄り駅ある岩泉小本駅で少し下車する。
過去ツーリングもここで切り替わる。2017年に走ったエリアに。


島越駅。この切れてる階段、3年前のツーリングで反対側から見た

記憶が近いので、見たことある景色がそれなりに出てくる。
ここの海岸、展望台から見たなあ~って。


田野畑駅から見える、三陸鉄道カラーの水門。


堀内駅。あまちゃんで有名で、撮影時間が設けられている

あまちゃん駅で5分ほど停車するということで、外で写真を撮る。
ドラマに使用した駅名看板「袖ヶ浜」も、観光資源として残してある。


堀内駅から見える漁港と海

大沢橋梁で車両は停車、絶景スポットらしい。
山側にある国道の赤い橋脚も綺麗だった

国道側から列車と橋と海の写真を撮りたいものだ。


安家川橋梁手前。今回の車窓写真で最も良いと思った景色

安家川橋梁でも少し停車、宮古~久慈エリアが観光路線な感じなのかも。

予定通りに三陸鉄道の久慈駅に到着する。
八戸線も右側に座りたいので焦るが、到着払い&万札しかなかったので最後に。

北上するにつけて天気が悪化してきて、久慈駅では雨が降っていた。

三陸鉄道グッズを買う予定だったけど、ショップは素通りしてJR久慈駅へ。

JRの窓口で、東京行の乗車券を購入する。八戸行だと100km無いので途中下車出来ないのだ。
気まぐれで仙台宿泊や常磐線に乗ることも出来る。そして、料金は500円ほど安い。

トイレを済ませて売店を見るも、JRは自販機しかなくてビール売ってない・・・。
仕方ないので、そのまま八戸線へ乗り込む。


線路の上を歩く形式の乗換えは久しぶり

ボックス席は無かったが、平シートの右側を確保出来たので良しとする。
昼食の確保に失敗したので、非常食のランチパックをほおばる。

この車両は紫外線対策なのか、青っぽいガラスで海の写真はイマイチだった。
2時間後に観光車両のうみねこがあったが、混んでそうなのでやめた。


八戸線から線路の景色。海が見える


もうすぐ工事が終わる蕪嶋神社。行くのは次の機会に

久慈は雨だったが、北上するに従い晴れてきた。
なので、予定通り陸奥湊で途中下車する。到着は6分遅れ。

ここには陸奥湊駅前市場があるんだけど、昼前に終わっている。
10分ほど歩いて、館鼻公園のグレットタワーみなとという展望台へ。

ここからは、八戸港や八戸大橋が一望できる。
丘を降りて八戸酒造へ行くも、土日は休業だった・・・。調査不足だ。

陸奥湊駅まで戻って八戸に行くかと思い時計を見たら、出発時刻の4分前だった。
歩けば5分以上かかるだろう。(乗り遅れたら、次の電車は90分後)

電車が遅れてたので間に合ったかもしれないが、何分遅れで到着したか記録してなかったので
目の前にきたタクシーを捕まえて八食センターまで。(2830円)

八食センターに到着。まずは八戸行100円バスの出発時刻を確認する。
1時間後と2時間後があるみたいだ。


八食センター。市場と食堂と土産屋を備える、八戸駅に近い観光客向け市場

青森と岩手は重傷感染者が出てないからか、それなりの客足だった。
腹が減ってたので、まずは食べるところを探す。

八戸の名物は、せんべい汁、いちご汁、八戸ラーメンあたりだろうか。
今回は、いちご汁が食べたかったのでメニューにある店に入る。


イカ刺し、いちご汁。ビールが美味い

いちご汁は、ウニとアワビの潮汁で紫蘇が散らしてあっさりした感じ。
美味しいんだけど、ウニは生の方が美味いので勿体なく思った。

青森はホタテだろうと、生ホタテ丼と日本酒を追加する。
ホタテ甘くて美味しい。シーズンオフだから冷凍だと思うけど。

5200円のランチを終えて、市場を散策する。
源タレ欲しかったが、瓶が重そうだったのでやめておく。

買おうと思ってたニンニクを購入した。
最初は10個で1500円を買おうと思ってたが、使い切れないかもと6個800円にした。
都内のスーパーだと小さいの1つ200円はするので安いのだが、地元民的には高いらしい。

酒の店で地酒を買うべく商品棚を見る。生酒が好きなので、冷蔵棚しか見ない。
行けなかった八戸酒造の酒で、RICE ALEというクラフトビール風の日本酒があった。

どうしても飲みたくなったので、酒購入を決めて保冷バックを購入する。
八戸酒造の純米吟醸と、八戸酒類の吟醸酒で3本を持ち帰り。めちゃ重たい。

八戸行のバスに乗り、八戸駅で新幹線切符を購入する。
駅のキヨスクで南部せんべいとかを少し買って新幹線へ。

仙台まで駅メモ頑張ったが、その後は記憶が無く大宮周辺に。
東京駅から総武快速に乗って、22時前に帰宅した。


今回は常磐線と三陸鉄道リアス線に乗り、仙台と八戸の観光少しの電車旅でした。
駅メモ遠征としては、2回目の宿泊旅行になった。

11月に京都へ行ってから遠出してなかったので、久しぶりの旅は楽しかった。

常磐線に乗れなかったのは残念だが、自然災害には勝てないので仕方なし。
運転見合わせ多数の中で、臨機応変に移動して楽しめたと思う。

今でもバイクで常磐道を走り抜けるのは抵抗があるので、常磐線は電車で通過になると思う。
仙台観光は不要なので、仙台から日本海側に出たりとか面白いかも知れない。

あと、車窓から三陸の景色を見て、また三陸を走りたいと思った。
その時は、石巻あたりから八戸まで走るのが良いかなと思う。2泊3日は必要そうだ。

駅メモ的には、コンプリートこそ無いが新駅280ぐらいにチェックインできた。
岩手 148/196、宮城 151/179と2県はコンプリートに近づいた。(青森は39/172)

最後に旅費を公開。合計は7.5万ほど、ほぼ交通費だな(笑)※ タクシー 3回、5200円含む
・交通:4.4万
・食費:1.6万
・土産:0.8万
・宿泊:0.6万
・観光:0.1万


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